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日々の彼との出来事などをリアルに書いていこうと思います!


by aas81skj5

本と人との交差点~ブッククロッシング

“世界中を図書館に!”を合言葉に読み終わった大切な本に旅をさせるという夢のあるプロジェクトがある。最近、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などで目にすることが多くなった。これを推進しているのが、書店営業代行・(株)イーセット代表の財津正人氏率いるブッククロッシング・ジャパンである。

ブッククロッシングは、2001年にアメリカのRon Hornbaker氏と妻のかおりさんによって始められたもので、現在、世界中に68万人を超える会員と486万冊を数える登録済の本が世界中を旅している。日本においては、昨年夏に公式サイトが立ち上げられ、6月18日現在、会員数は3000人を超え、本の置き場である公式ゾーンは140ヶ所と着実な伸びを示している。会員登録など、すべて無料で運営されており、会員数の増加に伴って運営費の捻出に苦慮しており、協賛企業・団体等を募集している。

ブッククロッシングとは、読み終わった本に、BCID番号を記入したステッカーを本に貼り、友達に渡したり、ベンチに置いてきたり、カフェに忘れてきたりして、本との偶然の出会いを楽しむというもの。偶然、本を見つけた人が、本に書かれているBCID番号をBookCrossing.jpのウェブサイトで検索すると、どんな旅をしてきたかが分かり、さらに会員登録をして現在位置や本の感想をウェブサイトで報告して、また本を旅に出すというもの。

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全国各地でイベントなどが活発に行われているが、まだ日本での認知度が低いため、どこかにわざと置き忘れてくるナチュラル・リリースでは、ゴミと間違えられて処分されてしまう危険性が高い。そのためにブッククロッシングの趣旨を理解し、応援してくれる“本をひと休みさせる場所”として公式ゾーンがとても重要である。

ブッククロッシングは、本を買わない活動ではない。より良い本だけが世界中を旅し、時代を超えて生き残っていくのだ。活字離れが進んでいる現代で、ブッククロッシングが1つの読書の入口として活用されることを願いつつ、また出会った本がその人の一生に大きく影響を与える本になるかもしれないという期待をも込めた本好きの会員達によってもたらされる偶然の出会い。ブッククロッシングは、人と人、人と本が偶然に出会う大きな交差点なのかもしれない。

■ ブッククロッシング

※使用されている画像はブッククロッシング・ジャパン社ホームページからの引用です。

yahooより引用 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/
by aas81skj5 | 2008-06-21 15:23